嚥下への疑問にひとつ答えてみました。|れんげ訪問看護リハビリステーション・精神科訪問看護クレヨン

ステーション日誌DIARY

嚥下への疑問にひとつ答えてみました。

2022/3/11 金曜日

こんにちは。

最近携帯の充電の減りが早く、
かと言って新しい携帯を買うと
データ移行がめんどくさい…

バッテリーだけ交換できないかなと
思っていたりします。

 

れんげ訪問看護リハビリステーション
精神科訪問看護くれよん
「日本一踊れる言語聴覚士」木津玲子です。

 

さて今日は
ご利用者さんからの疑問に答えてみた
シリーズ(あったっけ?)を
書いていこうと思います。

 

今日は
「食事をするときにはまっすぐ座っていたほうがいいのか」
という問題について。

 

結構食事の時は
しっかり身体を90°に起こして
食べたほうがいいよね、というように
思われる方も多いと思います。

 

嚥下(食べ物のとりこみから飲み込みまで)の
リハビリを行っている方の場合でいうと

一概にそうとは言えないことのほうが多いです。

 

まず
・食事姿勢を90°にして、それで保っていられるか。
それはのどだけでなく、体幹や股関節の状態なども
大きくかかわってきます。

もし保っていることが大変(疲れてしまう、身体が痛くなる)場合は
その方に合わせた角度にすることが大切です。

 

リクライニングできる椅子に座る、
クッションなどで調整する
ベッド上で角度をつけて食事をする
などなどの対応もありますね。

 

 

そして、飲み込みの反射が遅くなったり
小さくなりがちな方は
90°に起こした形の食事姿勢は
避けたほうがいいかと思います。

「ごくん」という飲み込みの反射が出る前に
食べ物が重力でのどを通り抜けてしまい、
結果としてその食べ物が気管に入ってしまう
というリスクが高いからです。

 

なので、嚥下のリハビリを
受けていらっしゃる方の場合は、

床から身体を90°に起こして
食事をする方がいいタイプの方は
もしかしたら少ないかもしれません。

 

じゃあ何度がいいの?ということになりますが、
そのあたりはやはり個人によって
差が出てくるところ。

ぜひ気になる方は
ご相談くださいね。